こんにちは!
静岡県社会福祉士会の静岡地区研修会に参加するため、本日午後よりシズウェルに行ってきました。
梅雨の季節ですが最近の移動中は運良く?晴れていることが多く、私の雨男疑惑は解消したかもしれません。ヾ(~∇~;) コレコレ
静岡県社会福祉士会では様々な単位で定期的に勉強会を開催していますが、本日の勉強会は私の所属する中部支部の静岡地区という一番小さな単位での開催となります。
最近3年間は基礎研修を受講していたため参加できていませんでしたが、今年から人脈作りと実務能力を強化するため極力参加するようにしたいと考えています。
今回は10名での勉強会となりました。
アイスブレークの後2つのグループに分かれてグループ討議を行いました。
今回のテーマは『利用者の気持ちをどこまで大切にできますか?』です。
討議内容としては、業務を行う中での「本人主体」の捉え方や、当事者間で権利がぶつかった場合の「権利擁護」をどのように行えばよいか、また、本人の希望と安全確保などがぶつかった場合の「ジレンマ」などについて話し合いました。
私のグループは5名で、内訳としては高齢者分野が私を含めて4名、児童分野が1名でした。私以外では、ユニット型特養の支援相談員、介護事業所の役員(超ベテラン相談員)、主任介護支援専門員、スクールソーシャルワーカー&児童相談員が参加されました。
隣のグループでは看護師や障害者分野の方も参加されていました。
各自色々な分野の業務に携わっていますが、共通基盤として「社会福祉士の倫理綱領」や「価値・知識・技術」を持っているため、それぞれの業務に直接生きる価値的な討論を行うことができます。
福祉業界といえども職場では「職場の倫理」または「経営の論理」が働くことも多く、専門職の倫理や価値観とぶつかり合い苦しい思いをすることがあります。
そんなとき、共通基盤をもった者同士で率直に意見交換できる場所があることはとてもありがたいことだと感じます。「そうだよねー」「わかるわー」など、同じ事で悩んでいたり本当に共感できることが多くストレス解消にもなります。
職場では意見が合わずに自信がもてなかったりする事もありますが、他の職場の方に話しを聞いてもらったり意見をもらったりすると視野が広がります。
他の職場の方と率直に意見交換が出来る機会は本当に貴重だと思います。
社会福祉法人、地域包括支援センターや行政機関の役職者など仕事上ではなかなか直接話す機会をもてない方とも話しをすることができますし、基礎研修で経験済みですが他県の方ともすぐに会話ができてしまうところが本当に凄いなと思います。
討議内容はこんな感じでした。
依頼者(利用者)の希望とご家族の希望が異なった場合、利害関係が発生し権利が衝突します(利益相反)。この場合、たとえばケアマネジャーは「テキスト上では」利用者の権利を守るとなっていますが、実際は介護者(ご家族)の気持ちや意向をまったく無視してはとても利用者の安全を守る介護環境の構築などできません。
たとえば本人は外に出かけたい希望を持っているが、ご家族は転倒が怖くてとても外出などさせられないなどのケースが考えられますが、この場合は安心して本人が外出できるような手段がないかご家族と一緒に検討したりといったことが考えられます。
ですが、対応に苦慮するケースもあります。
お酒やタバコが好きな利用者がいるが、体調のことを考えると今すぐ止めて欲しいという家族の希望があった場合、酒やタバコを止めるなら死んだほうがよいと利用者が言った時どのように対応するか。
透析をしなければ死んでしまうが、透析をするぐらいなら今のままの生活を続けたいと利用者が言った時にどのように対応するか。
これをあんたはゴミだというが、私にとっては大切な財産なんだよと語る、ごみ屋敷に住む利用者にどのように対応するか。
親には内緒にしておいておくれ!というが、本当に内緒にしてしまうと本人に危険が及ぶため警察に通報する他無いが、本人との信頼関係が崩れてしまうのでは。
などです。
このような場合、本人の気持ちに寄り添いどうしてそのように考えるのかなど、信頼関係を構築し真相部分に迫っていかないとなかなか解決できません。
でも現場だとあまり時間がない!
などすぐに解決できない問題が業務上発生することがあり、日々悩みながら業務に取組んでいます。
我々にはこのような勉強会はとてもありがたい存在です。