2015年度静岡県社会福祉士会定時社員総会

静岡県社会福祉士会の定時社員総会のため静岡県総合社会福祉会館(シズウェル)に行って参りました。

シズウェルには静岡県社会福祉協議会をはじめ、静岡県ボランティア協会や静岡県社会福祉士・静岡県介護福祉士・静岡県介護支援専門員協会の事務局などが入居しています。

社会福祉士会の基礎研修もここで行われており、3月で修了しましたが基礎研修Ⅲでは私も毎月通っていました。なんと、道を挟んで迎え側には静岡県行政書士会館があります。不思議な縁を感じます。

今年度のプログラムは以下の通りです。

平成27年5月16日(土)
13時00分~15時00分
Ⅰ.福祉講演会 歯科医師からのメッセージ

「在宅介護を適切に支援するために-歯科の果たす役割」

・講  師 柳川 忠廣 氏
(一般社団法人 静岡県歯科医師会会長)
・実践報告 望月 亮 氏
(一般社団法人 静岡県歯科医師会理事)

15時00分~17時00分
Ⅱ.一般社団法人 静岡県社会福祉士会 定時社員総会

17時00分~19時30分
Ⅲ.一般社団法人 静岡県社会福祉士会 懇親会

・会  場 ザ・バンケット・リュウグウ

福祉講演会は、清水区の歯科医師である望月亮先生の実践報告「適切な支援のために」からスタートしました。医学的なアプローチの講演ではなく地域包括ケアに果たす歯科医師の連携機能としての役割についての講演でした。

2025年へ向けて現在構築中の地域包括ケアシステムでは医療・介護・福祉の専門職などの連携が必要となりますが、そのなかでも医療の果たす役割は大きく地域の医師(主治医)がやはりその主軸を担うことになります。医師は医療の専門職として絶大な知識と力をもっているため、なかなか介護や福祉職と連携をとることは難しそうです。個人差はあると思いますが実際私もそのように感じます。

そもそも医療職と福祉職では基礎となる学問が異なり、様々な分野で認識や意識のずれがあります。例えば、介護認定審査会の2次判定で要介護認定等基準時間を専門職の間ですり合わせて検討する際、医療職は疾患や身体的特徴などからアセスメントをスタートしますが、福祉職は生活機能や社会生活への適応状況などからスタートします。また、面白かった例として、”こどくし”というと、福祉職は当然”孤独死”をイメージしますが、歯科医師は”孤独歯”と一本だけしか生えていない歯をイメージするそうです。会場は大爆笑でした。

この様な中で、歯科医師の先生方は福祉領域のスキル(相談援助技術)などを積極的に取り組み、地域の有識者として福祉職と医師をつなぐ機能を担って行くとの方向性を明確に打ち出し、またすでに実際に実行しており、「たしかに地域福祉にとって力強く大変ありがたい存在だ」と唸ってしまいました。

一方、私の様な福祉の専門職としては危機感を感じる出来事だとも感じました。他職種の方が福祉領域のスキルを身につけて地域包括ケアシステムの構築に向けて具体的に行動を起こしているのに対して、自分自身は具体的に何をどのように取り組めばよいかまだ試行錯誤の段階だからです。今年の静岡県社会福祉士会の基本方針である~時代に取り残されない、時代と共に生きる専門職を目指して~がまさに今の自分自身の進むべき方向性を示している気がします。

今回の福祉講演会を通して、社会構造の変化の中で合理性や専門分化により見えなくなってしまった人や地域に対して、関係性を再構築し全体を通じて「見える化」することで、現在数え切れないほどに山積している社会や地域の課題に対応していくという今年度の静岡県社会福祉士会の基本方針に則り、地域の福祉開発を担うチームの一員として積極的に前に進んで行きたいとの決意を新たにしました。

続く総会では、新入会員の紹介、2014年度の事業報告並びに決算と2015年度の事業計画並びに予算の議決がありました。最後に、静岡県社会福祉士会の研究誌である「社会福祉士静岡第14号」の論文投稿に対しての表彰がありました。

なんと、今回の冊子には基礎研修Ⅲの終了レポートも一部掲載されており、お恥ずかしながら私のレポートも掲載されておりました。 (;^◇^;)ゝ イヤァ

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タイトルは「施設生活をする独居高齢者に地域との関わりを持たせる」というなんとも上から目線の言葉遣いとなっておりました。「持っていただく」とかにしておけばよかったです。(;^_^A アセアセ・・・

総会の後はお待ちかねの懇親会でした。近くのファミレスで時間をつぶしていた?本日の福祉講演会の講師である望月先生も合流し約80名での開催となりました。今年で3回目の参加ですがだんだんと知り合いも多くなり楽しく時間を過ごせる様になってきました。今年は、ぱあとなあ静岡の成年後見人養成研修を受講予定のため担当役員の方から色々と情報を仕入れてきました。大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。

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投稿者:

藤元 聖一

はじめまして!ふれあい福祉法務所長の藤元聖一と申します。 平成26年度の行政書士試験に合格したことをきっかけに念願の個人事務所を開設させて頂きました。 社会福祉士・行政書士の専門性を活かして、地元清水・静岡の地域福祉の発展のために精一杯頑張ります。 どうぞよろしくお願い致します。 ふれあい福祉法務事務所 http://www.fureai-fukushi.com

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